だんだん、だんだん幅が少なくなって、いつか止まる。
あれは分析したら大変なんですよ。分析するとかえって傷が深くなる。
それと友達の関係、友達が大事なんですよ、友達さえいれば大丈夫なんです、若者は。
子どもってね、小さいときどんなに愛されて育った子どもでも十歳過ぎて十三、四,五,六歳と親から離れて行かなきゃならないでしょ、これは動物として必然なんだよ。あらゆる動物が離れるわけだ。だけど子どもは本当は離れたくない。動物だから離れなきゃならないのは知っている。だけど離れたくない、だから矛盾して揺れるわけです。いろんな矛盾した行動をやるわけです。
その時大事なのは、親の方がいっしょに振れないこと、だと僕は思う。
親がね、そういう子どもに抱きついて行ってる限りダメなんです。
よくいるのね、「あの天使のような子は、どこ行っちゃったんでしょうね」って。そんなこと言ったってダメだよ。子どもは天使やめようと思って苦しんでいるんだからと僕は言いましたけどね。
そうじゃなくて、僕が特にお母さん方に言ったのは、もう子どもに「あんたたちだって自分の人生、しっかりやって。私の人生も一回きりしかないんだから、私もちゃんとやりたい」と言っていいんじゃないですかと僕は言った。
何か夢中になるもの持ってください。子どもに夢中になるんじゃなくて、自分が自分の人生を充実させる何かを持ってください。
夢中になるって言ったって、テレビに夢中になってたってだめだよ。外食に夢中になってもダメ。
そういう退廃的な夢中じゃなくて、何か勉強するとか、山登りでもいいよ。花作りでも。
お仕事でもいいよ。お仕事に夢中になっているお母さん、とってもいいよね。
子どもはね、子どもにとって、お母さんが何か一生懸命やっている姿ってとってもいいんだよ。
一番ダメなのは、抱きついていくこと。
「あなたのためにあたしの人生すべて捧げてんのよ」って一番ダメね。一番危ない。
美しい言葉だけど子どもにとっちゃあ大迷惑。
「子どもは子どもでしっかりやりな、私は私で自分の人生やるから」この方がよっぽどいいんです。美しい言葉で、自分をだまさない方がいい。

昔話はいろんなメッセージがあります。どうぞ勉強してください。 


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